どもKENTEKOです。
現在両親と一緒に住んでいる自宅ですが、現在築18年。
外壁について新築時のコーティングなどは、とっくに剥がれている状態。
我が家の壁は一般的に使われる”窯業系サイディング”と呼ばれる素材が使われており、これが大体10年単位での塗り替えが推奨されている。
窯業系サイディング材(ようぎょうけいサイディングざい)は、セメントと木質系成分を混合して製造される人工の外壁材である。引用元=wikipedia
その他に、金属、樹脂、木質のサイディングがあるが割愛。
昨年あたりから、近所で塗り替えラッシュが始まった。
その頃、我が家にも営業が来て、所謂『一件目特価』という、その地域の一番最初に開始した家という事で安価にやってもらえるという特典があるのだが、当時私が”無給の労働経営者”状態であったため両親とも相談して流れた。
最近また営業が始まり、一件目に外壁診断をしてもらった結果、もう先送り出来ない段階にきている事が判り、 手術後自宅待機の父親がネット調査を開始し、毎日の単位で業者が出入りする事となった。
今回調べるうちに色々な事が判ったので、教えてもらった事をシェアしようと思う。
※具体的な価格などについては契約上の守秘義務があるので教えられませんので、あしからず<(_ _)>
|我が家の状況
うちは上から見て長方形になっている形状で、立地としてほぼ四方を他所の家に囲まれた環境になっている。直射日光が当たるのは三面で、風の吹き込みなどはほぼ固定されている環境のため、診断してもらった結果、築18年経過した家の外壁としてはかなり良い状態を保っているのだとか。
外壁を手で触った時、指に粉が付く症状の”チョーキング”と呼ばれる症状は無かった。
それは初期症状として出てくるらしいのだが幸いうちには無く、中期症状は出ていた。
その中期症状は
- サイディングとサイディングの間のコーキング剤の劣化によるひび割れ
- サイディングを打ち付けている釘の浮き上がり
これが我が家の外壁に発生していた。
このどれもが内部への水の侵入が想定される問題個所となり、先延ばしを止めた最大要因になる。
内部に水が浸入し、建物の体躯に影響が与えられたら外壁塗装費用どころでは済まなくなる。
|サイディングを使った家
サイディングは熱により”収縮”をする。それを家が動くと表現するみたい。
サイディング自体の耐久性もその収縮の繰り返しにより決まるらしい。そして塗装による保護もなくなって、収縮を繰り返す事で割れたりするらしい。
コーキング剤も雨風、直射日光にさらされ続ける過酷な環境のため、外壁に使われる素材は確実に劣化していくのだと。
|サイディングに好ましい塗料
上述した様に、サイディングは目に見えない収縮を繰り返しながら時間経過していくので、固い塗料だと塗料が割れたり剥がれに繋がりやすくなるのだとか。
なので、使う塗料は固くない塗料をチョイスする、またそういう事をしっかりと伝えてくれる営業がいるところが良いと思われる。
今回「フッ素、無機、光触媒は固い塗料になるので、もし希望されるのであれば別の業者でやって頂く」とハッキリ言われた。後々塗装割れや剥がれなどのトラブルになる事が判り切っているからという事らしい。
|色々な見積もり出揃う
父が集めた各種見積もりを今日初めて見せてもらった。
我が家は二階建ての4LDKの「大きすぎず小さすぎず」標準的サイズの家である。
塗面積的には180㎡くらい。
シリコン系、無機系を持ってきた(父が塗料指定したんだが)各社の見積もり額は110~135万の範囲に納まる感じで、特殊塗料系は180万程であった。
|抜きんでた特殊塗料
仮契約段階だが、今回選んだのは『特殊塗料』だった。
父は価格差が余りにもあるので、無機系塗料にしたがっていたのだが、その無機塗料は「断熱、防音などの効果もある」とそこの営業マンが言っていたと言ってたのだが、塗料にそこまで変化を得られるとはどうしても思えなかったのだ。
その特殊塗料も「30年保証」と、大風呂敷を出していたので、流石にそれは無いだろと思ったのだが、やはり環境にもよるが20年はいけるとの話であった。
シリコン系や無機系は10年毎の塗り替え。
|どのスパンで見るかで判断が変わる
我が家の中で揉んだ際、なんか噛み合っていないなと感じた。
理由は、コストを見る際の”期間”について認識が一致していなかった。
特殊塗料系は30年持つと言いつつも、実際には20年くらいだろうと見た。※安全圏で
そしてシリコンと無機も同じ20年スパンで見なければいけなかったところを、支払い一回の金額だけを見て、話し合っていたので、高い安いの方向性に向かってしまった。
シリコン、無機が10年120万とした場合、特殊塗料は10年でみれば90万である。
この先20年のメンテナンス費用としてみれば、シリコン、無機が240万。特殊塗料が180万となる。
最初、シリコン、無機の方がコストが安いとの流れがあったが、10年毎に120万円の出費が発生するとなれば、それは話が変わってくる。
|決め手
決めてとなったのは、この特殊塗料は希釈率0%での施工であること。
他の塗料はメーカー指定の範囲で、水で大体5~10%希釈するらしいのだが、現場の作業者次第でそれ以上の%で希釈される事もありうる。足りなければどんどん希釈してなんとか体裁は整えるんだとか。仮にそれが原因で塗装割れや剥がれがあっても、「施工瑕疵ではない」と言われてしまう事も多々あるらしい。
これは知り合いのリフォーム屋経由で聞いていた事もあったのでなるほどと思った。
そもそも希釈する必要が無ければ、塗料の濃さをごまかされる必要が無い。価格がなぜ高いのかというと、原液そのまま塗装だからだ。
これは四方山話なのだが、とある自動車メーカーの塗料部門に勤める方が、その塗料の性能に感銘を受けて、自宅の外壁塗装に採用したとの話も聞いて、あの天下の自動車メーカーの塗料部門の方も納得して使うのであればと思った。
本当かどうかは確認しようがないが(;^ω^)
あとは”ご近所さんの紹介”だったから。ご近所付き合いも大切ですよってからに(笑)
~あとがき~
いずれにしても、家のメンテナンスについては動き始めた。
「安かろう悪かろう」が多い父のチョイスは回避した。
結構なお金がかかる事にはなるが、例えば同じサイズの家に賃貸で住んだ場合、この地域での家賃一ヵ月分は10万程になる。
一年で120万の家賃が発生してるんやでと思えば、そこまで高くはないのであるが。