Kenteko Blog

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【起業】【失敗】起業して失敗したけりゃ”コレ”をやれ!

どもKENTEKOです。

 

かなり以前にこのブログで起業失敗の原因を探る記事を書いたのですが、今は消しています。

理由は、当時の荒んだ心理状態で書いた内容のため、粗さがすごくて(;^ω^)

失敗の原因は同じですが、今では目次なども覚え、あの頃よりはより見やすい記事が書ける様になったので、改めてまとめてみようと思いました。

 

失敗は成功の糧という事もあります。

失敗は恥ずかしくないという優しい意見もありますが、恥ずかしい、二度とあんな思いはごめんだ、と思う事の方が健全だと私は考えます。

 

 

 

 

・共同経営で安心・安全

私は前職で上司だった人物と一緒に起業をしました。

理由は、その人物が取引先の本部長と口論になり、その責任を負う事で退職するため、その人物が引っ張ってきた私も居場所がなくなってしまいました。

 この顛末について、私自身には落ち度は無いと思っています。(そんな人物の誘いを受けた落ち度はありますけど)完全な”とばっちり”で辞める事になりました。

そんな無責任な行動の責任を取らせる事を目的とし、共同経営をする事にしました。

 

「コレを仕事にしたいっ!」ではなく「コイツが私にした事の責任を負わせたい!」という事が起業の目的になっている上に、行く先々でトラブルメーカーとなっていた人物との共同経営。

こんな火薬庫に足を突っ込んでる状態の起業が上手く行く訳がありません。

 

こんな感じで共同経営をする相手が、どういう”意図”で組もうとしているのか、本当のところは分かりませんので、それがどこかのタイミングでリスクとなってしまいます。

スタートは全員が純粋な気持ちで始めたとしても、いつの間にか温度差が出てきて。

過去の結果なども全部関係なく進める為に、やるなら一人で始めるのがベストです。

 

 

・余計な固定費をかけちゃおう

紆余曲折あって、我々が始めたフランチャイズビジネスでした。

フランチャイズですので主要な費用の使い道については、言われた通りの内容で進めていきました。しかし問題は指導が無い部分。

スタートから揉めたのは、「会社携帯」「クレジットカード」「車両リース」でした。

いずれも「早くしたい」という理由から、元相棒が独断で決めてきたものばかりです。

事前に「なるべく経費は抑えていこうぜ」という打ち合わせはしたはずなんですけどね。 

 

「社有携帯」

私は自分の持ち物を会社使用とすし料金を会社で支払ってもらっていました。格安SIMで毎月3000円程度。

元相棒は新規で契約をしてきたのですが、所謂三大キャリア契約。

1世代前Iphoneの割賦購入。電話、パケット使い放題の毎月1万円。

この時点で約3倍の固定費発生を確定させてしまっていました。

試算上1個の商品を売った時の営業利益は30円。差額の7,000円は233個分に相当。

当時一日の販売個数が約30個なので、約7日の”タダ働き”に相当するレベルの無駄遣い。

「新しいIphoneが欲しかったけど高かったから一世代前のにしたからいいじゃないか。」と言われた。

 

「クレジットカード」

いくつか申し込んだうちの一社の審査が通過して会社のクレジットカードを持つ事が出来た。そこで急浮上してきたのが年会費。

審査が甘く、年会費無料で取得できる物があると伝えていたが、さっさと某日本クレジット会社のしかも年会費の高い”ゴールド”で決めてしまった。

年会費11,000円、追加カード分3,300円の代物。

「初年度は年会費無料だから。」と、特に悪びれた様子もなく。当たり前だが二年目からは有料。

年会費なんてクレジットカードを所有する事への”罰金”だ。

そんな無駄金払うんだったら、毎年14000円の設備投資に回したかった。

 

「車両リース」

 知ってました?カーリースって気軽に解約できないんですよ?

月額1.5万円もの支払いは経営初期の負担でしかない、という事を経験しました。

始めは30万くらいの年式がちょっと古い中古車を買って、利益が出てきてからリースで新車を入れればいいのです。最初からこんな固定費を背負う必要はまったくありません。利益が出てくる商売ならば、続けてやっていくでしょうから5年の契約期間なんて苦になりません。問題は、辞めたいのに変な契約で縛られるという事です。

 

 

・低単価商品を売るんだよ

とにかく一番キツイのは売価が他店と横並び。

いくらニーズがあるといっても一個500円程がメイン商品であること。

売価が高い商品でも仕入れの原価が上がっているので、どの商品も粗利が大体同じになるというのがフランチャイズの罠みたいなところ。しかも明確にいくらです、と出さないので、実際には請求が来ないと判らない。

 

”薄利多売”が出来るのは大手だけです。私はそれをしていた大手に居たので理解していますが、札束でぶん殴り合うのが大手の戦い方。零細企業にはソレはできません。

なので、低単価の商品を多く売らないと成り立たないビジネスは必然的に失敗確立が上がってしまいます。

 

 

・無料でサービスするんだよ

集客の為だったらいいと思うのですが、取引が始まってから実務で発生する部分までを”無料”で行うのは正直如何なものかと思います。

そこには確実にコストがかけられている訳ですから、そこで利益は取らないまでも実費は払って頂きたい訳です。

本当に必要と認識されればウーバーイーツの様に、別途送料や高い商品金額でも払うから持ってきて欲しいという事になっているので、取ればいいと思うんですけどね。

そういう現場の苦労を考えずに無料を大々的に言ってしまうというのは、迷惑な話だと思います。

そしてそれに着手できない現地店舗がある事で、低単価で売り続けなければならない。

キッツイすよ。

 

 

・経費の使用はなんとなく(Don‘t Think Feel)

 これもかなりの頻度でトラブったんですが、経費を使うタイミングや金額がおかしいという事がかなりありました。

「備品」

備品類の購入は、本部システムの関係上、結構まとまった数を買ってしまう傾向にありました。結果消化に二年かかったとかザラ。

担当SVも言ってたのだが、「近所で同等品を少量買ってくるくらいは問題ない」と。

そのうち量が必要になる時期があれば、結果的にコストが安くできるシステム経由での購入にしていけばいい。今見ると、なんて親切な助言なんだろうかって思う。でもそんな助言は無視して、システムでドッカンドッカン買っていた。

今でも思い出すのは、開業から1年後、ようやく3万くらいだが黒字化できそうな展開になっていて、少し心も弾んだ。

しかしやってきた本部からの請求金額を見て驚愕した。予定と全然違った。

予定に無かった備品を購入していたのだ。

結果、その月も赤字。その年は一ヵ月だけ黒字。

 「食材」

食材の購入もなんとなくであった事は、業務を引き継いだ店長(退職済)からの話で分かった。とにかくコストに関して数字を見て、その事を蓄積したり分析したりする事が苦手。食材原価は元相棒がやっていた時は大体47~49%程。「魚は多めにしとこうかな」といった感覚での発注。そこには概算金額が出ているのですが見ていただけ。

一応システムにはその日の売上予測が出ているので、そことの金額比較で原価率を45%くらいにしようとか考えてやっていないのがそもそもの問題。

「だって必要だもん」と言って購入してきた材料が冷凍ストッカーの中に一年以上分溜め込まれていた。買った本人が居なくなった後、かなりの量を捨てた。

 

未経験の業種の上に勉強や調整もせず「俺の考えだけでやっていく」で経費を使っていては、あっという間に破綻します。

こんな杜撰な管理では、どれだけ借入をしても無理です。

 

まずは、基準を作りソレに合わせてやっていき、どんどん調整をしていく事で、『適正』が判るのです。判ってしまえばあとはそれを続けるだけ。

 

 

・決算は年に一回

私が経理を担当する様になってから始めた事”毎日決算”

その日の売上、原価、固定費、変動費、臨時出費などを全て数値化し、一日単位での営業利益額を把握する事でした。

店長やってた元相棒にこのエクセル表を渡し、管理していこうと言ってましたが、一向にやらなかったので私がやる事にしました。

やらなかった理由は「作業が忙しい」。経営者がコレですので上手くいくはずがありません。

 

何がしたいのかは簡単な事で、毎日1円でも営業利益上黒字になっていたら、×営業日数で一ヵ月後は黒字になっているのは当たり前だと思いませんか?

しかしこれが実際に運営を始めていくとそういうところを見なくなり、売上ばかりを見て「これだけ売上が上がった」と意気揚々になっている元相棒でした。

なので経費をいくら使ったかは無視の状態。

一ヵ月100万の売上を作るのに120万円の経費を使っているから、「これだけ売上があるのにおかしい」とか。勝手に誰かがその結果を作ってる訳じゃないんだよなぁ。

 

少額からでも利益が出せる”仕組み”を作る事が最優先。

その仕組みを作らず勢いだけで売上アップばかりを狙えば、利益はでないという事。

必要なのは冷静さです。

 

案の定、結果は赤字ばかりで、二年目決算では約200万の債務超過状態。

三年目では800万の債務超過

そうなる前にもっと見ておかないといけない数字が経営にはある。

目の前の作業に埋没している暇なんて無いのです。

 

 

・資金繰りはギリギリで回すんだよ

とある日、元相棒から会社の銀行通帳を見せられました。

そこにあった残高金額は約8,000円。

「えっ?」と思いましたが、元相棒が「今月もうこれだけしかない。」と。

そんな金額になるまで一体何をしてたの?と思いましたが、そこで経営者が取る行動はひとつしかありません。それは”金を引っ張ってくる”です。

元相棒に「だめもとで銀行に相談行ってきてよ」とか色々依頼をしていましたが、一向に動こうとしませんでした。そうこうしている内に支払い期限がやってきてしまったので、私が10~30万の自己資金を毎月注入するという事がかれこれ1年以上。

 

資金のアラートラインを決めていないので、通帳残高8000円なんていう状況になってしまう訳で。

でも一番は、お金の使い方がおかしいからなんですけど・・・。

 

 

・事業融資の返済開始時期を早めちゃおう

今でも不思議に思ってて、先日あった保証人解除手続きの際に銀行担当者へ聞いてみたのですが、創業融資の元本返済猶予がどれくらいにできるのかという事。

言われたのは、「通るかどうかはわかりませんけど、大体MAXの一年後とかが多いですね」という事でした。

うちは創業融資で借りた300万の元本返済が六か月後から始まったのです。

利子入れて毎月6万円の返済。

売上が少なく利益も出ていない段階からの返済開始。これは完全に詰む流れでした。

すぐに借金を返す為だけに毎日働いている状況になりましたね。通帳の金額もどんどん減っていきました。

 

1個売って30円の営業利益です。

6万円分の営業利益を作るのに、2000個売らないといけません。

返済開始当時の一日あたりの販売数は40個。当然損益分岐点にも到達していません。

 

こんな販売数では固定費分なども勘案すれば営業利益は真っ赤っかですから、赤字に借入金返済が乗っかる状態。

現に前月が営業利益▲20万くらいだったのが、返済開始月は▲40万と赤字が倍に。

返済額は6万で変わらずですが、事業成長による必要経費の増加もあり、単純に返済額の増加だけを見ればいいという事に収まらなかったのです。泣きっ面に蜂。

 

直近では一日120個程度の販売数でした。それでも16日分の営業利益が吹き飛ぶ計算になります。

営業日25日の64%に相当する分の利益が吹き飛ぶ返済計算なので、黒字化できる訳がありませんでした。

 

2020年12月、新型コロナ融資への借換え追加融資により、元本返済開始を三年先に先送りすることができました。ただしこれは単なる先送りです。

自分達の環境(将来性)を見た時に、この借金を返済するだけのパワーが無い事に薄々気付いてしまった時期でした。

 

とにかく借金せずにやっていけるのであれば最高です。

 

・自分の必要生活費を計算せずに始めちゃおう

起業して一年後くらいから、元相棒が「生活費が足りない」という事を言い出す様になりました。

私も同じく収入が無い状況ですが、2年くらいは無収入になるだろうなという理解をしていたので、徐々に生活費を下げていく調整を進めていました。その結果、いきなり破綻するという事にはならず、一年はなんとか持つかなというところまで調整できましたが、元相棒は住宅ローンなどもあって毎月の固定費を引き下げる事が出来ずにいました。聞いていた内容では、住宅ローンが9万円、その他生活費で最低でも15万円くらいは必要なんだとか。一年で180万円出ていく計算になる。

結論として、自己資金で生活費2年分くらいある人(要するに二年間無収入でいける環境を整えてから)じゃないと起業しちゃあかんです。何が起こるか分かりませんし。

 

 

・稼ぐ事はギャンブルです

 事業の成功って「短期で稼ぐ」とか「大きく稼ぐ」といった事に意識が向きがち。

フランチャイズ募集のうたい文句にも「年収1000万以上可能」とか「月収100万も可能」と景気良い事が書いてあるものがありますが、現在の私はそれは疑わしくて仕方がありません。そういうフランチャイジーも居るのでしょうが上位の方でしょうね。

元相棒が正にこのギャンブル的思考に飲まれていました。

実際は「小さな成功の積み上げ」であり、長期目線でやっていかないと無理が来ます。

元相方は年中無休(正月三が日以外)でスタートさせました。経営者として人にやってもらうこと100%前提であれば成り立ったかもしれませんが、自分達が入る設計にしてしまったため、それから休みが一切無くなりました。

連勤が300日を越えた頃、数えるのも嫌になり、明らかに衰弱していっている元相方を見て、「日曜は休業にしよう」と提言しました。

それを聞いた元相棒は「儲かったら人を入れる」とか言い出し、急に休日を作る事で客離れが起きる事を危惧(実際かなりの客が離れました)。

 

この「儲かったら」という発想、すでにギャンブルとなっています。

”どうやって儲けるのか”ではなく、大半を運に任せている感覚なんでしょう。

そんな形で事業がすでに”生きるか死ぬか”大博打状態になっており、とにかく毎日の作業を回す事で精いっぱいとなっているこの状況が上手くいく訳は無いでしょう。

 

 

~あとがき~

まぁ改めて列挙してみると酷いもんです(笑)

お金は使えば無くなります。個人の貯金と同じでなるべく使わずに結果を出す意識でやっていくといいでしょうね。

個人で”意識して貯金”が上手く出来ている方は、経営も上手くできると思います。

元相棒は元教師で、教師時代の豪遊っぷりをよく自慢されました。金もいつの間にか溜ってたという認識でした。

 

それは”消費”なのか”浪費”なのか”投資”なのか