どもKENTEKOです。
今朝のワイドショーで、
「高齢者がウーバーイーツ配達員をやっている。老後格差。」
という論調で芸人をリポーターに据えての特集っぽい事をやっていました。
こういうのを見て、何でもかんでも労働格差を謳うのはどうなのかなと感じています。
父も70過ぎですが、まだ元気に働いています。
立場は派遣で、食品工場勤務。
すでに年金をもらっているのですが、「足りないから」という理由と、母のストレス緩和策。
まぁ人には色々事情があると思うので、一か所だけを見て「こうなのだ」とは言えないのが人間社会なんですもの。
|日本の典型的な労働形態
どこかのタイミングで学校を卒業し、どこかの会社に入社して定年まで勤めあげる。
その間に、結婚し子供が生まれ、その先で孫が生まれる、といった誰でも想像がつきそうな人生イベントが、頭のどこかでそんな事になるのかな、なんて事を想像していた時期があると思います。
私自身、上述した卒業から就職までのレールを逸れる事なく乗っかったので、普通とされる進行方向に向かって歩み始めたんだと思っていました。
しかし就職氷河期だったので、同級生の中でもひきこもりになったとか、自ら命を絶ってしまったといったという話を聞きます。
どうしても”一定数”そういう人が出てくるというのは、確率論からある話なのですが、キツイです。
当たり前の新卒就職が出来なかった方も多く輩出し、それが現在においても引きずっている。
|不景気に不景気を重ねる日本の景気
自分の経験した就職氷河期での就職活動。
高校卒業時には4~5冊程にあった分厚い求人票が、翌々年の専門学校卒業時には、ほぼ求人なしという状況になっていました。A4の求人票が数枚ファイルの挟まれているだけ。同じ内容のものが前教室にあるので、生徒数数千名が同じ求人票を巡って競争したらとんでもない競争率になってしまうでしょう。
そんな感じで「求人が無い」という事で、教師からは「(就職先は)自分で探してきてください。」と言われてました。
一体何のために高い金払って専門学校に行ったのかと感じましたよね。
幸い学生向けハローワークみたいなところで紹介してもらった企業に、滑り込みセーフで何とか新卒枠で入社できたのは幸いでした。
あれから景気がいいと思った事はありません。なんか常に天井に蓋をされている様な感じで。
失われた20年とか30年とか言いますもんね。
|継続できなかったのか
最近は”にわか”になってしまいましたが、好きなモータースポーツでいくと、不景気の都度、F1やWRCなどから日本メーカーが撤退を繰り返し、その度に他国との間に技術格差が広がる。合理的観点からの展開だとは思いますが、その余裕の無さはいつも残念な気持ちになっていました。楽しめない気概の無さというか。
ちょっと具合が悪くなると逃げ出すイメージが日本メーカーにはありますね。
|安い国日本
日本に海外からの観光客がやってくるのは、日本の物価が安いからだと少し前に知りました。これを言うと、そうでは無いという話も聞くのですが、来ている方々の話では「安くて良いものだから」という事だそうです。
国民の年収が上がらないから価格を上げる事が出来ない。こんな事の繰り返しを何十年と続けてきましたよね。
|これまでの集大成を見せられているのか
昨今のコロナ禍、そしてそんな最中に開催されるオリンピック。
私はオリンピック反対論者ではないですが、今の状況は「大丈夫なのか?」という気持ちになりますよね。これが正常な判断だと思います。
それにしても、経済的なトップの方々が持つ利権という人の判断を狂わせる思想、思考、性向がまともな人も巻き込んで行きますね。
これまで、国民は忙しくて政治に構っていられないから政治の無関心もあったのですが、暇が出来て冷静に見ていると「こんな非常識な連中が国家運営をしてたの?」とビックリ。
そして政治家は「国民はバカだから」とずっと信じてやりたい放題だったが、色々バレてきてちょっと焦ってる感もある。
|変われるのか
特に直接誰かが手を下す事なく、国民は冷静に見つめる事で事態は良い方向に向かうと思う。政治家はなぜか自滅していく様に出来ている気がします。
なので”しっかり見ておく”という事が一番大切になると感じます。
見ておかなかったからこんな事になっているのですから。