どもKENTEKOです。
またトヨタ系ディーラーで不正車検問題が出ましたね。
私は車検制度は『利権』だと思っていますので、こういう不正事が起きても別段驚きませんが、ヤホコメ欄を見ていると、真偽は不明ですが自称ディーラー勤務整備士の方の書き込みがチラホラ。
内容は
過剰目標による重労働化
営業職と比較しての低賃金
整備士の確保が難しくなってきている現状
などがありました。
色々不満はあるでしょうが、依頼主から対価を受け取っている限り、やるべき事はちゃんとしましょうか、が感想です。
しっかりやった上で、スケジュール的に間に合わないのであれば仕方がないと割り切るべきです。
これを無理やり間に合わせる事で、上役の「なんだできるんじゃん」という誤解を生みます。
下手にやってしまう事で、そしてまったく論理的な理由もなく、目標も引き上げられます。
目標達成できなかったのは、現場で対応する従業員の働きが悪いからだと短絡思考を持ちます。
私が自社物流部門で働いていた時のこと。
瞬間的な頑張りで到底無理だと思っていたのを他部署からの応援も受けなんとか期日までにやりきった時、ソレが起きましたのでよーくわかります。
正解は、やってはいけなかったのです。
手を抜けという事ではなく、適正を見極め、常にベストでやり続けるという意味で。
一時的な短期達成を得る為に、長期目線が欠落。
結果的に、長期に渡る無理、無駄、無茶な業務設計がなされる。
勝手に作られた目標を達成し続けるためには、どうしても手を抜かざるを得ない状況に追い込まれる。
そして、
問題が起きる。
調査、追及が始まる。
やるべき部分をやってなかった結果が判明。
作業内容のチェック強度が上がる。
作業負担増。
これまで通りにやれない。やれる訳がない。
こんな感じで、引き算が下手な業務設計者が管理職についてると、業務量モリモリの内容が出来上がり生産性が上がらない作業と現場が出来上がる。
数字しか見ない更に上役は、この数字を改善できれば成績が上がるとか、もう色々な思惑が交差して収拾不能に。
何かしらの指導を受ける状況になって『業務改善』の指導を受ける時に起こるのが、このパターン。
業務量が多すぎて煩雑化、無理のある業務計画への対応、混乱を招いた結果だったりするのに、そこに二重チェック、三重チェックなどが入り、業務は改善するどころか負荷が増しただけ、なんて事はあるあるです。
現場の状況を見れない大きい組織で起こりがちですね。
小さな組織だと結構言いやすかったりします。
この件、単に整備士が手抜きしたという事だけで済ませらない日本企業の根深い問題があると思います。