どもKENTEKOです。
先日あった新オーナーとの話の続き。
ちょっと調べる事があった、そのついでに思い出したので近隣の同系列チェーン店はどうなってるかなと調べてみたところ、いつからかは分からないが店舗が無くなっていた。
今日見てきたので間違いない。
私が引き継いでもらった店舗(会社)が、その地域で一店舗だけになったのだ。
本来であれば三店舗あるはずなのだが、この三年の間に淘汰された。
辞めたオーナーがFC本部社長から説明会の時に「(我々の店が)一番最初に無くなるだろう」と伝えられ、その一言で開業を決めたと聞いたが、その個人オーナーが一番最初に廃業し、その時に(一番に無くなると)伝えられていた店舗が最後まで残ったのだ。
とはいっても、残った店舗オーナー(私)も入れ替わっているので、その地域での創業者は全員居なくなったといえる。全滅(笑)
今回無くなった店舗は誰かに引き継がれた訳でもなく、店舗そのものが無くなっていた。
急いで辞めたのか、各所にあるHPやフェイスブックなどは残ったままである。
本部のHPからは無くなっていた。
ガラス窓に、A4用紙で一文字づつ表示されていた看板代わりの掲示物も無くなっていたので間違いないだろう。
このパターン。「電話したのに繋がらない!どうなってるんだ!!」とまったく関係ない内容でクレームが既存店に入る流れで、辞めるならそのあたりもしっかり消していって欲しいと思うところ。ネット上にその辺りが放置されっぱなし。
本部にもクレームが行くらしいのだが、本部も関与していないHPの削除は出来ないので、インターネット上にもダストが残ったままとなる。
☆彡
一番最初に無くなった店舗は、自分達がやっていた店舗名と同じ屋号。
お陰でかなりのクレームがきた。
「電話が繋がらないぞ!何やってんだ!!」知らんがな(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
資本が違うとかオーナーが違うとか、顧客にしてみたら関係なく、とにかく連絡が付かない事にご立腹。
まったく関係の無いところにクレームを入れて満足する。あとその屋号に対し嫌悪感を抱くオマケ付き。現存している店は何も悪くないのに。
理不尽であるし、悪影響しかない。
これが開業初期にケアマネから言われていた「もう少し様子を見てから」の意味である。自分の大切な顧客をすぐ辞める様なところに任せておけないという。
高齢者配食は入れ替わりが激しい世界である。
その店は、ちょうど我々が開業した約一年後に近隣でオープンした。
元共同経営者S氏は、こちらに何の連絡も無しにオープンした事に腹を立て、担当SVに抗議の連絡をしていたっけ。「エリア保護はどうなるんだ」と。
SVからの回答は「エリア保護なんてそもそもないので何も問題ない。」「出店したいところに出店して頂く」と説明会で聞いた内容とは違う事を我々に伝えてきた。
どうも営業実績報告が本部側が設定している以下を下回ると、エリア保護的な何かは排除され、同チェーンのライバル店が近隣に出来る事が許可されるらしい。
それと確か一年間はエリア拡大も出来なくなるらしい。
しかし、一年経過するとエリア保護が無い存在となるので、エリア拡大が勝手に出来るのだと。
最初、その内容を聞いて訳が分からなかったが、「結局一年待てばエリアは好きにできるって事だよね?」と何回も念押しで聞いた。
そんなこんなで、知名度が低いチェーン店舗網で地域ニーズを食い合い開始。
スケールしない期間が長引くだけ。
その時からこれは違約金ビジネスだと感じた。
※新オーナーが「本部はもっとCMとかバンバン流して知名度を上げてくれないと、未だに個人店だと思われてる」って愚痴ってたし。
そんな回答を聞いて元共同経営者S氏は「絶対負けない」とライバル心を燃やしてたっけな。
私は「この広い地域のニーズを全てカバーできる訳では無いので、協力しあっていけばいいんじゃないの?」と実はその先に店舗を合併し、スケールさせて全地域をカバーする様な事までを妄想していたりした。というかそのオーナーに配食事業を全部任せる事が出来たらいいなとも考えていたのはここだけの話。
あと現時点で売った店舗の受注数が急激に増えたのは、この潰れた店舗の顧客を引き継いだからというのもあるんだろうなって想像できた。
☆彡
借金あるって言ってたな
その店のオーナーは、創業融資で500万円を借りたと。
借りたのは政策金融公庫と信用金庫で。
一年未満のタイミングで返済があってキツイという内容もあったので、我々の時と同じ様に半年後からの返済かもしれない。
元本返済が5~6万円くらい。
キツイね。
月商150万で、営業利益15万って言ってた。教科書に載るくらいの利益率10%。
夫婦二人でやって。
このままやってたら2022年は消費税納付があるので、税引き後利益は7~8万になってしまうしね。
私は気付いたのでまず元共同経営者を逃がし、次に自分を逃がした。
買い取ってもらえてほんと運が良い。
☆彡
あの働き方だったら他所でもやっていける
その店のオーナーは、朝5時に起床してから店舗業務が21時終了と、毎日16時間労働をしていた人物。
それだけの働き方が出来れば、物流で40万とかの仕事もやれそうな気がするよ。
そしてまだ三十代と若いし。
この先も弁当屋で営業利益15万(税引き後8万円)で夫婦二人で続けるよりはリセットして、旦那は手取り20万でも貰える仕事に就き、嫁さんはパートで10万でも稼いで、土日休みにしたら、かなり人生が豊かになると思う。
借金も余裕で返しつつ、きっと弁当屋を辞めて良かったって思えるだろう。
☆彡
新オーナーも薄利に嘆く
売上も私の時の二倍以上になっていたので、正直な感想で「すごいっすね~」と伝えたが、返ってきたのは「利益全然残らないですよ」という言葉。
売上が400万で営業利益40万とはならないらしい。あと三年後には借金の返済が始まるので、経常利益20万くらいか。※オーナー収入は含まず。
それを聞いて単なる取引先とかだったら「またまた~」と返すところですが、実情を知っているだけに「あぁ、やっぱりそうなんですか・・・」と返してしまった。
ここは「またまた~」と言っておかないといけなかったかな(;^ω^)
怖いのが食材の値上げで、なんとか40%にする様に仕入れ担当のパートさんに伝えていると言ってたけど、システム上の食数合わせで出されてしまうので、中々難しいんじゃないかなと思う。自分がやってた時に43%、元共同経営者S氏の時で47~49%(これは異常w)
☆彡
失敗も人生の糧
決して潰れた店舗オーナーの事をバカにしたい訳ではありません。
何度か冷凍食材が足りない時には融通してくれたりしましたので感謝してます。
同じ時期に同じエリアで共にやってきた戦友的シンパシー。
私もしくじり経営者なので、笑う事なんて決してできません。
一時的な利益に喜ぶも、その先の支出をちゃんと計算すると、どうあがいてもやっていけなくなる事が判ったんだと思います。なので約二年で撤退の結果。
今どうしているのかなって心配する気持ちしかないですね。
ただ、幸いこの失敗では人は死にませんので、また歩きはじめるだけですよ。
☆彡
新年に向けて
そんな感じで、ほんとたまたまでほんのちょっと関わった事のある方の動向を知る事が出来て、時間は流れているんだなと感じました。
もう2021年も終わりますので、2022年を新たな気持ちで過ごしていこうと思います。