どもKENTEKOです。
こんな記事。
所謂黒ナンバーの軽貨物車両への切り替えについての規制緩和策である。
スズキ エブリィ、ダイハツ アトレーに代表される宅配便でお世話になっているあの車両ではなく、ご家庭で使っている軽自動車も黒ナンバーにできるよ。運送業できるよ~というお話。
運送業界は人手不足という事で、巷に溢れる空いている時間を配達に使ってもらおうという魂胆なのである。
記事の中にも書いてあるけど、積載量でいくと、20kgの箱を4個程度乗せて終わりという状態になる。
バンタイプに比べたら当然物量は少なくなるだろう。
委託元は、その足元に見て安価で使うという方向に行きそう。
よくお中元やお歳暮シーズンになると特例で営業ナンバーでなくても配達業務に使えるので、その緩和を拡大させた方がいいのではないかと思う。
その場合の条件として、
・稼働期間は貨物保険に専用自動車が入っていること
・依頼元企業との契約期間が明確となっていること
とかで済む様な形が望ましい。
黒ナンバーへの切り替えするにはメリットがほぼない。
・空き時間だけの配達では儲けられない
少し遠方へ運ぶとかになれば変わるだろうけど、結局往復のガス代や高速代などは自腹になるので手残りが少ない感じ。
・車両維持コストが高くなる。
仕事で使うとなると、車両の消耗が激しくなる。
タイヤも値上がりするし、オイル交換のスパンも短くなる。
営業ナンバーは現状保険等級の引き継ぎが出来ないので、一番高い状態からスタートとなる。貨物保険は運ぶ物によると思うけど絶対委託元はカバーしてくれないだろうし。
私の結論
昔からある『有償運送許可証』の発行をスムーズにすればいい。
繁忙期に一般車両を配達に使いたい時に使われるパターンである。
これなら今付いているナンバーを変えなくてもいい。
任意保険も今入っている保険のままでいい。
等々の大幅な変更を加えなくていいのである。
ネット情報のQ&Aで、違法だと回答しているところがあるが、原則に則り過ぎていて解釈に余地がないので注意したい。確かに原則でいくとダメなのだが、それを回避するための制度なのだから。
自家用車を使用できる期間となる繁忙期についても見直す。現在は中元や歳暮の配送が集中する夏と冬などを対象としているが、改正後は新たに「春期」を追加。毎年の3月10~31日、4月20~30日、5月6~15日の間で許可する。夏期、秋期、年末も期間の範囲を見直す。
許可に当たっては、白ナンバーを使う運送企業による申請が必要で、国は使用する台数や運送する貨物の種類と数量、運送期間などを確認。申請できる期間は1台当たり年90日まで。許可は繁忙期ごとに行うが、企業は1年ごとに一括して申請できる。有償運送を行う自家用車は許可証を、自動車の外部から見やすいように掲示する。
この”繁忙期”の制限を、運送会社に所属している事が明確な場合を除いて撤廃すればいいだけのことだと思ったりする。
ギグワークのために自家用車を黒ナンバーにするには稼ぎがないとコスト的にキッツイだけなので流行らないと思う。
稼ごうとするとそれなりの時間拘束になりギグワークにならない。