どもKENTEKOです。
手放した会社の一事業に出戻ったのですが、色々あって続かずにフィニッシュとなりました。
流れでメンタルもやられてしまい、初の心療内科通いが始まったりと、短期間ですが色々経験させられる事が多かった。自分の弱さや甘さなども痛感。
しかし自分を守るために、その環境から離れる事が出来た事で、自分の状態把握となぜそうなったのかを考える事が出来る様になったので、下手に振り返ってその時の心境になどに囚われない様にまとめておこうと思います。
- 金のためと早まるな
- 捨てていった事は忘れられない
- 経験者への引き継ぎはほぼないものである
- 離れていた期間は通常の3倍の速度差がある
- 引き継ぎタイミングが最悪の時だった
- そして壊れていった
- 辞めたのは何かしらの理由があったことを思い出せ
- ダメージを食らったけど
金のためと早まるな
出戻りの誘いを受けたのは、恩師社長の会社で資金繰り問題のため、正社員から内職への変更があった直後だった。その連絡を受けた直後は正直迷ったのだが、タイミングが絶妙だったため、受ける事にした。
理由は『収入源の確保』が最大理由となる。
今は、ここが、これこそが最大の失敗要因であると私は考えている。
雇われる事で”大きく稼ぐ”という選択肢は無くなる訳だが、それも私の働く理由でも無くなっている中で、ただ金のために誘われるがままに始めるというのは、信念もない行動となるため、何も腑に落ちていない状態だと今は分かる。
しかも、散々苦渋を味わった高齢者宅配弁当の仕事である。普通に考えれば続けられる訳はなく、早々に心が壊れてしまった。
そもそもの話、なぜ自分がその場を離れていったのか、その理由と原因をしっかりと思い出さなければならない。
それを忘れていなければ、そこに戻るという選択肢はまったく無かったはずだ。
捨てていった事は忘れられない
声をかけてくれた現経営者にとって、私は現経営者がやらなければならない現場作業の代わりをしてくれる人間な訳で、それはそれは良い言葉ばかりを発して迎えてくれる訳だが、そこで一緒に働く事となる人物の意識には「捨てていった人」という過去の負のイメージがかなり根強くある事を忘れてはいけない。私は「でも何とかなるかな」と甘い考えでいた。大人なので、直接的な虐めは流石に無いが、実務でのやったやっていないについては、かなり辛辣なものがあった。
ほぼ新人意識の私にとっては「考えてやって」の回答は最悪の回答となり、結果的に答えが見つからないまま日々が過ぎていくのであった。
経験者への引き継ぎはほぼないものである
前店長と私との引き継ぎは、時間にして約3時間であった。
そうなる前に私は話をしてきた経営者側に「さすがにこの時間では厳しいので最低でも数日欲しい」と訴えてはいたのだが、前店長は早く辞めたかったらしく、最初数日あった引き継ぎ期間も一日の内にどんどん縮小していき、結果3時間となった。
自分が関わってきた時にやっていた事はまだ思い出す事でなんとかなったが、まったくやった事のない管理業務は何をどうやって管理していたのかすら教えてもらえず、マニュアルには作業方法だけが書いてあり、勘所もクソもない状況に。
結果として商品の未発注があり、注文した商品が届かないという状況を発生させてしまった。マニュアルを見る時間すら取れない環境でマニュアル見とけはキツイ。
もう一人いる事務パート(自称事務補佐)のために、そのマニュアルを家に持ち帰る事も出来ない(自分が休みの時はパートがそれを見て作業するので)
肝心なところは「私はパートなんでそこまではわかりません」と言われ、マニュアルには答えはなく手順だけが書いてある。
そんな経験を経て、上の甥っ子が数学がよくわからないと言っていた気持ちがものすごく理解できた。
自分は一度通過(経験)したことなので、見せられれば当時使った考え方の引き出しから、それっぽい事を引き出せるが、そもそもその引出しが無い場合、何も引き出せないんだなって事。何も教えてもらっていないというのはそれと同じ。
周りは「席に座って何かやってたじゃん」と言うが、それは分かっている作業をやっていただけの事である。
離れていた期間は通常の3倍の速度差がある
先に書いた様に、私は『経験者』であるが、店舗運営から離れていた期間は一年以上二年未満である。毎日店舗運営をしていた方々からみれば、短期間の扱いだが私はその間、まったく違う事をやっていたし、もう配食仕事は一生やる事はない(M&Aの契約書にも三年間の競業禁止がある)と思っていたので記憶の消去をした。
しかしそれが逆に復職する際の足枷となったのは言うまでもない。
店に居る方で私と一緒にやってきた方々は、下手に顔を知っているのと当時私が切り盛りをしていた事をしっているので容赦がない。
ずっと継続をしてきた方々としばらく離れつつ記憶を無くした男の胆力の差は歴然。
復職してから、私のミス(教えられていない今ルール)についてスタッフへの謝罪の毎日であった。
私自身に(会社を売った)負い目があったので、普通に「そんなの聞いていない」と言えなかった事も自分をかなり苦しめた。
居ない間に、面倒な事も増えていたがそこを改善ポイントには出来ず「今はみんなこれで慣れているから変えたくない」と機先を制されたりもした。
入っていきなり変更をする事は考えてはいなかった。
最低三か月は仕事を覚えて、それからだと考えていたので。
引き継ぎタイミングが最悪の時だった
たった3時間余りの引き継ぎの翌日から、パートのサポートを数日付けてもらっての切り盛り開始。その数日後から月末に向けてどんどん忙しくなっていく事は分かっていたが、そこについての細かなレクチャーは受けていない状況。
役所に出す書類などをどのタイミングで発行し、何を確認しどういう準備を整えておけばいいのかはまったく不明のままであった。
そもそもだが、現状の説明を受けていないのは致命的に痛かった。だから何がなんだか分らぬまま『竹やりでGO』みたいな。
そうした案件が5件くらい発生している状況に加え、来月からの顧客(個人、施設、役所)への値上げ告知準備、そして店舗移転作業である。
これを1時間に10本以上入る電話を受けながらである。
スタッフが私がひっきりなしに電話に出ているのを見て「電話の量がすごいですね」と言っていたくらいだから、平常ではなかったのだろう。
一部やれてなかったところがあるものの、入社して数日という店長がこなす業務レベルではないと思った。マジでよくやったと思う。
引っ越し後もトラブル発生。引っ越し当日にかかってきた使っている通信機器の引っ越し調整漏れ。契約者は元共同経営者。休日のところ動いてもらい何とかなった。
そんな「翌日回線止めるぜ」無慈悲な連絡も何とか回避し、引っ越し前まで動いていたPCが急に動かなくなったりとトラブル続き。
そして壊れていった
何とかビッグウェーブを乗り切ったと思っていたところ、徐々に自分がやっている仕事の結果がおかしい事に気付く様になった。
顧客からの電話を受けながらPCでキャンセルや追加のデータを入力しているのだが、その結果が反映されていない状況が頻発。基本その手の作業は後回しにはせず、その場で終わらせるのがセオリーなのだが、そのつもりでやっていても終わっていない。
「キャンセルしたはずなのに届いた」「頼んだはずなのに届いていない」などのトラブルが発生。
自分の中では「あのやり方で間違っていたらもうどうしようもないじゃん」という感じで、対応策を考えるまで行き着かなかった。電話しながらリアルタイムで変更を加えていくだけの作業だから。そのリアルタイムが出来ていないのかどうなのかもわからなくなっていった。ただ自分としてはやっているつもりなのである。
そういう事が続いていくと、自分のやっている事が信用できなくなってくる。
思い出した事がある。
「これって、自分がやってた時に雇ってた店長の時と同じじゃないか」って。
モノを無くす、やったと言った事がやれていない、発注を間違える忘れる等々。
その時にとんでもない被害発生させた店長と今の自分が同じ事をやっている!!って。
本気で怖くなったし、それに気付いた時「これ以上被害を拡大させる前に辞めないと」と思った。
せっかくここまでの規模になった店を自分の不注意や病気で、事故を起こす訳にはいかない。邪魔する訳にはいかないってね。
辞めたのは何かしらの理由があったことを思い出せ
会社を売ったのは、やり直しが出来ない致命的なダメージを負う前に撤退する事であった。
また自分が経営の総責任者であった時は、自分の責任で動かす事がその仕事では『自由』であった。しかし雇われるという事は、そういう自由の一切ははく奪されるという事でもある。
昔サラリーマン時代でも管理者権限がはく奪された時、一気に経営への参加権が無くなった時に辞めようと思ったのも同じ理由だと思う。
経営をするという自由を捨てたその場所には、自分が憧れる物は無くなったんだという事を理解すべきであった。
また同じやるにしても、元居た場所はやっぱりダメだった。
上手く行く人も居るだろうが、私にはダメだったが正しい表現。
それを痛烈に理解した出戻り劇。
ダメージを食らったけど
通院が必要になる結構なダメージを食らいましたが、徐々に回復しているのを感じる。
医者は相変わらずこちらの心情を聞いたりはしてくれないので、そこは期待していないし、自分で何がしたいのかを考える事が出来る様になったのが、回復のバロメーターである。止まったゼンマイはまた巻けばいい。そんな考えになっている。
やりたかった事も思い出したし。
でも今はまずやれる事の確認からである。

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