Kenteko Blog

世間に渦巻く罵詈雑言を無視し健やかに生きるために

格差にフォーカスしない方がいい気がする

どもKENTEKOです。

 

こんな記事。

news.yahoo.co.jp

ということで、それこそず~~~っと言われている『格差是正』について、調査してみたら、やっぱり格差を感じている現在という結果。

 

上位は、

  1. 正規雇用と非正規雇用の格差」の47%
  2. 「職業や職種による格差」42%
  3. 「都市と地方の格差」33%

となるみたい。

 

縮小のための打開策が「賃上げ」と書いてあるので、単純に給与面での事なのであろう。

下記に記すのは、自分が過去に在籍した一部上場企業での非正規雇用の給与について、自分で見知った情報になります。

会社ごとで非正規の扱いについて立て付けが違うので、ひとつの参考例として。

 

元共同経営者が私の部下だった頃、契約社員で雇用をした際に色々情報を得る事が出来た。

会社では、コンサルや外部取締役なども居て、途中で色々変わったので、給与体系についてはその他の企業の内容を踏襲していたと思われる。

 

実際どうだったのかというと、正規雇用と非正規雇用の給与レンジは基本的に同じだった。

昇給による金額のベースアップもまったく同じ。

その為、企業側としては、給与に格差は設けていないと言えてしまうだろう。

また正規雇用同士でも評価によっての昇給があるので、格差はできてしまうのが実情。

 

では、何が違うのかについては『有期雇用』であるのと『賞与額』。

雇用期間については今更なので割愛。

賞与が正規雇用の約80%になっていた。

ただこれも評価次第(業績評価、個人評価)なので、必ずしも毎年同じ額が貰える訳でもない。これは正規雇用でも同じなのである。

 

上記の様な条件となってしまうと、賃金底上げを言っても何も変えられないよなと思う。

世の中の多くは、まったく違う給与レンジを設けてやってる可能性がある。

そちらの場合は、レンジを合わせる事で解決だが、果たして格差是正になるのかどうかは微妙である。

理由は、正規雇用でもカツカツなところがあるからで、そんな会社に居てはいけないのではないかという事が問題にもなってくるな。

 

 

一番の解決策は、そんな給料の安い会社で働かなければいいだけなのだが、理屈と現実ではやはり大きく違うからねぇ。

私みたいに自己肯定感が少ない人間だと、どうしても安い給料のところに安牌で入ろうとしちゃう。それが楽だから。

そんで結構ホイホイと入社できちゃうもんだから何度も失敗した。

自分に合わない仕事を続けるのはキッツイわ(;^ω^)

 

☆彡

 

日本は人の流動性が低いと言われている。

その事が原因となって、『職種や職業による格差』が起きやすいと、恩師が昔言ってた。

その通りだと思う。

 

上記にも書いた様に、辞めても次が見つかりやすい労働環境であれば、人はより良いところに流れていくので、比較されて悪いところには人が集まらない傾向になってくる。

会社としては仕事が回せないので、対価としての給与を上げざるを得ない。

すると働き手も集まってくる。

従業員の可処分所得が増えるので、消費に回る資金も多くなりそう。

物が売れる好循環で景気が良くなる。

という仕組みのどこかがアクセルを踏まないといけないのだが、現状の仕組みだと給料が上がっても保険や税金で引かれる額が増加するので、可処分所得が変わらないか逆に減る仕組みなのも同時にアプローチしないといけないと思うのだが、こういう時の活動では中々そこには触れられないのも実情。

 

☆彡

 

「都市と地方の格差」は語るまでもない。

商売とは人と人の間で行われるものなので、そもそも人が居ない場所では多くの物を売る商売は成り立たないが、人に特化した商売であれば成り立つかもしれない。

ただし物を売る商売でない場合、対価は多く見込めない。そこがジレンマ。

 

経験上、地方都市で小さな会社や個人が個々で店を持つのはあまりお勧めしない。

絶対ダメでは無いが、フランチャイズでやるなら誰もがしっているくらいの認知度のある看板の店クラスでないとキッツイ。

また「自分達ならいける」という正常化バイアスは撤去。

 

すでにやってたら、さっさと協議の上、合併しちゃった方が生き残りやすい。

分散していた売上が一本化される事で、月商170万で赤字だった店が合併した事で月商400万で黒字化できるのだから。それから先の未来もあるので、さっさと黒字化が鉄則。

時代は違うが、以前の勤め先の会社、その時は地方の小さな会社だった。

株式会社ではあったが、中身は個人商店に毛が生えた程度。

小さな個人店や会社を含め、買収、吸収合併を繰り返し、あれよあれよと大きな組織になっていった。何度か倒産の危機があった事も聞いたが、結局資本が集まる事により、そういった危機も乗り越えていけた事を考えると、答えはその道なんだと思う。

地方の商売こそ大手化を目指すべきだと思う。

 

☆彡

 

今回のロシアのウクライナ侵攻により、グローバル経済は崩壊したとも言われている。

経済の互助会的グローバル化は、一国の乱心により、こうもあっけなく崩壊してしまう事は証明された。

日本の経済は、それなりの規模があるのだから、国内需要に特化したビジネスと要不要の判断をより先鋭化させる必要があるのかもしれない。

その意味では、昔ながらの『護送船団方式』に立ち戻るのが日本経済復活の鍵かもと、錯乱してしまう。

小泉、竹中が壊したのはソレで、その結果、国民の多くが苦しむ事になったのであれば、失敗は失敗と認め、以前成功していた方法に戻すのが、日本流経済復活になるかとも思う。

 

自身でのフランチャイズ加盟、ちょくちょく頂くご相談の内容を見て、あまりにも個々の繁栄だけを追求してしまった結果失敗し借金を抱えてしまうケースもあって、それがビジネスではあるのだが、そもそもそういった細かな事業に手を出すべきではないと感じるところがあり過ぎる。

 

昔居た会社の取引先社長が言ってた「寄らば大樹の陰」の言葉を思い出した。

その会社は、私が居た会社の業務請負に特化し急成長を遂げた。

安定期を迎えたその後は独自の展開をしており、今も活発に活動をされている。

ある意味、護送船団方式を見ていた気がする。

 

トヨタ関係でよく『下請けイジメ』と聞いたりするが、そこまで大きくなるとライバルが多すぎて絶対に抜け駆けするところが出てくるのでアカン。

その抜け駆けしたところも最初はホクホク感だろうが、期間が長くなるにつれ「やっていけん」という状況に陥るだろう。自ら死にに行くスタイル。

 

 

新しい時代が育ってくる。

旧世代となる自分にはその先の彼らの時代がどうなるのか想像もつかないが、色々と感性が違う事が報道されたりするのを見るので、新たな時代の状況は楽しみではある。

それまで生きていればの話だが。