Kenteko Blog

世間に渦巻く罵詈雑言を無視し健やかに生きるために

個人事業主だからといって確認事を疎かにしない

どもKENTEKOです。

 

事業を始める時には、色々確認すべき事が多々あります。

特に”知り合い関係”から、仕事を紹介や斡旋してもらう場合の時。

「知り合いだから大丈夫だろう」というおかしな感覚や認識を無くし、自分が関わるビジネスに曖昧な点を作ってはいけないということです。

 

 

初起業の時。

共同経営者の知り合いだった不動産屋社長が開発に関わっていたとある製品の代理店契約で新規ビジネスをしてみようと。

研修費用で約6万円ほど支払いが発生しましたが、その代理店に関する契約書の発行が一向にない。まったくない。

 

それについておかしいと思って共同経営者へ「代理店契約の契約書を発行をしてもらって」と再三に渡り伝えた。

その時の共同経営者は、知り合いの社長からおこぼれをもらう的な意識があったのか「言ってもやってくれない」という返事ばかりで、本当に伝えたのか?との疑惑が。

 

零細企業が契約書も無しに少ない資本から資金を動かす。

こんな危険な事はありませんよ。

そして契約書が無いと、何をやって良くて、何をやっていけないのかも分かりません。

共同経営者は「毎回聞けばいい」とかトチ狂った事を言ってましたけどね。

 

契約書に関して膠着状態が続き、その時の自分を含めて俯瞰で見た時に「これはきっとダメなやつだ」と理解しました。

この先、何をやっても何も進まないし、始まらないのだろうと。

 

そもそも知り合い社長からは「まったく売れないんだよね」と言われていた商品に縋りつく感覚になってしまったのが大きな間違い

製造者である社長が色々なマーケティングを試しても「ダメだった」という結論が出ているのに”自分達なら何とかできる”という勘違いを発生させていたんだと。

正常化バイアスというやつ。

 

こんな酔っぱらった感覚でいたのは、とにかく何でもいいから商売の柱となる物を探していたから。

何でもいい訳ないのに、焦りから冷静な判断が出来なくなった。

 

今思うと別に焦る必要なんて何もなかったのです。

焦って会社法人を立ち上げて失業保険を貰う事もしなかったし。

まったくダメダメでしたわ。

そうあれは完全に勘違い。

 

 

そういう”おかしな時”には、不要不急の営業電話がかかってくるもので、内容は某女性週刊誌に広告を出しませんか?。

1ページに1マス(たしか3cm×3cmだったかな)で、5万円くらいの広告。

その電話を受けた藁をも縋る共同経営者は、ふたつ返事でOK。

私は事後報告でそれを知った。

最低限のマーケティングは必要だろうという事で、特に反対する事もなくやってみる事に。

ここでも有名雑誌だし売れる可能性高いかもと勘違い。正常化バイアス作動。

 

結果はまったくダメでしたね。

1件の問い合わせもありませんでした。

1ページの中に碁盤の目の様になった15件くらいある広告のひとつという状態。

まぁ広告自体小さくて、文字数制限もあるわで伝えたい事の半分も伝えられない有様。

今でも見ればまったく訴求力無いわと思います。

専用チラシで継続的に新聞広告を入れた方が良かった。

そして、テレアポで来る内容にはロクなものは無いと理解した経験でした。

 

そういえば会社譲渡した時、ちょうど4月頃だったので現オーナーへ新人教育の一環らしきテレアポが来てよく来てるのを横で聞いてました。

テレアポでしょ?いらないです。」と即答で断ってました。

経営経験値の違いを思い知らされました。

その時はすでに私も全断りの呼吸でしたけどね(笑)

 

 

その後も販売力が無い商品だったので、何をやっても無理筋。

このコロナ禍であれば、状況は変わったかもしれませんが早すぎた。

※一応同系商品を取り扱う他社の調査では、コロナウィルスの減少に効果があったという研究結果が出ていましたので。

 

その商品を5万円分ほど仕入れ、サンプル配って終わり。

まったく反応が無いので、それ以上のコストをかける意気込みも無くなり。

約16万の出費をし売上は0円。

投資回収率0%。資本出資した300万円からいきなり16万円無くなりました。

 

思えば研修の時に言ってた建物施工をやっていれば状況は違ったのかもしれないですが、商品を売って稼ぐという小売りの世界だけを見てしまっていたので、それも多様性を認めない失敗という事です。

 

出費的には、これは小さな火傷で済んだね。

 

☆彡

 

次の失敗は、また共同経営者の知り合いの運送会社社長案件。

その社長はかなりやり手でとある学校食堂の世界に進出。

進出といっても食品は契約先が納品に来てそれを販売する形なので、自分達がキッチンで調理をする訳では無いので販売代行的な位置づけだった。

 

我々はその食堂に出すメニューのうちひとつやらせてもらえないかを打診した。

快く「いいよ」と言ってもらえたが、ここからおかしくなった。

 

まずソレ用物件として、学校のなるべく近所に店舗を借りる事にした。

何度か試食をしてもらい「こういうの出来る?」といった要望を聞きながら試食を作っては納品を繰り返していった。

 

そうこうしているうちに、三か月ほど経過。

一向にGOが出ない。

その頃から先方の担当者が電話に出なくなり、困った我々は借りた物件でテイクアウトの弁当を販売する事にした。

店舗のある場所は、人通りがほぼ無い場所の為、火に油を注ぐ形となった。

 

何も進捗がないまま、またその状況を俯瞰で見た時に「これはアカン」と理解。

借りてしまったその場所で高齢者配食をしようと、本部説明会に申し込むなどのをセッティングし、共同経営者に行ってもらったりした。

既に借りてしまったその場所での立ち上げを計画している最中、共同経営者が自宅の近所がいいとエリアを勝手に変更。

相談もなく勝手な変更が横行する共同経営者の決定ばかりで、かなり不信感を持ってしまった。嫌気が出だしたのがこのあたりからである。

 

☆彡

 

なんか起業した事で、目標の半分満足しちゃった感じがあった。

起業初挑戦で陥りがちなポイントで、金遣いが荒くなるタイミングでもある。

俺たちは起業した。そもそも仕事は上手くいかないものである。上手く行かない俺たち、それでもカッコイイ』という、ここでも酔っ払い感覚があったと思う。

 

ここでの無駄遣いは、車両購入費で40万、物件取得費用(退拒費込み)で約110万。

合計150万円で得た売上は、確か2000円くらい。

本当は1500円くらいだったのですが、取引先社長が手間賃分も上乗せでくれました。

最初で最後のチップだったのかもね(笑)

 

こんな感じで宅配弁当屋をやる前に事業をふたつも失敗しております。

どちらも起業から一年以内の出来事。

 

☆彡

 

先日、その給食案件の時にその借りていた物件付近を通る機会があり、今はどんな店が入ってるのかな?と通ってみたらその物件は丸ごと無くなってました(;^ω^)

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物件跡 更地

この更地。

たしか9階建くらいのマンションで、その一階部分に喫茶店やら居酒屋などが入っていたとこの一角を借りていました。

仮にそこで続けていても、強制退去させられてたかもしれませんね。

アブネー

 

☆彡

 

まだある思い出の場所といえば、現在営業中の弁当屋なんですが、そこも昨年末に現オーナーから移転の憂いにあっている報告を受けた状況なので、『創業思い出の地』は近未来に完全に無くなってしまうかもしれませんな。

 

なんだか「そんな悪い過去をいつまでも想うな。もっと前を向いていけよ」と言われているみたい(笑)

もちろん気持ちとしては、その方向に向かっているんですけどね。

 

辛い思い出の時にはもう戻る事はできないし「そんじゃ戻るか?」と世界の不条理を起こすシステムから脳内に語り掛けられても「いえ、結構です」と即答できるレベル。

 

☆彡

 

今の自分の話。

クライアントとなる恩師に色々聞きました。

後から「ちょっと色々聞きすぎたかな?」と思うくらい。

過去の失敗があるから、いい加減だったり何も決めていなかったでは動けません。コワイヨ

 

これからやっていく中での軌道修正は当然発生するでしょう。

そういうのはいいのです。正常です。

 

初動から色々な事を遠慮し過ぎて”聞かなかった””決めてなかった”こういうのは絶対に避けたいと思いますし、今後ずっとです。

相手が「そんなのまだ決めてない」とイラついても「それでは困るのはそっちですよ」って。決めてて当たり前なんですからと冷静に伝えるでしょう。

真剣勝負ってそういう事です。

 

これからクライアントの恩師も私も多少なり資本を使う事になります。

チャランポラン”や”ハチャメチャ”ではやっていけません。

失敗を正確に把握し恐れ、成功に向けて適切な投資を行う。

 

お互いの役割やコンセプトを明確にしなければ、パフォーマンスを発揮する事は出来ないでしょう。

自分のためだけではなく恩師のビジネスを失敗をさせない為、絶対に必要な事だと考えています。

 

恩師には、契約書の事、手数料に関する事、消費税に関する事といった取引を行う上で欠かせないポイントについて質問し、全てにおいて現時点での回答を得る事が出来ました。

 

最低限そこまでやって、お互いが信頼のおけるパートナーとしてやっていく事が出来ると考えます。

 

☆彡

 

過去の二例は契約書の存在を曖昧にされ、依頼する側は何も証拠を残さない手口で、お金だけ出ていく状況で踊らされっぱなしのちっぽけなオイラーズでした。

 

こんな感じで最初からグダグダな流れだとずっとグダグダで進み、100%ビジネスをスタートすらできない事も経験しました。

心の奥底でムズムズとした感覚は「やっぱりね」という確証。

これまでの人生経験で、給料や報酬という形でお金を貰える状態になったのは、何かしらの契約書を交わした時しかありません。

それを判っているのに、商売で契約書の存在を適当にするところとはそもそも真っ当な仕事の付き合いをするという事を検討しちゃいかんのです。

バイトですらほとんどのところで契約書は存在するでしょうし。

経験しているはずなのに、俺っち起業しちゃったもんね~といった高揚感から油断をし、金を垂れ流すだけで回収する事を考えずに過ぎ去った日々。

経営者失格です。

 

そんな経験から慎重には慎重を重ね、物おじせずに確認事を進めていかないといけません。

あれは、そういう事を理解する為の経験だったんだなと実感しています。