どもKENTEKOです。
こんな記事
生産性は1人の労働者が一定の時間でどれだけのモノやサービスを生み出すかを示す指標。日本の1時間当たりの生産性は49.5ドル(約5086円)で、19年から2つ順位を下げて加盟38カ国中23位。OECD平均(59.4ドル)も下回った。首位アイルランド(121.8ドル)の約4割。7位の米国(80.5ドル)の約6割に当たり、88年とほぼ同水準だという。
これまで生産性の向上については”無駄な労働”の賜物的視点がありましたが、粗利益という部分で見れば、日本がデフレである事がイコールで『労働生産性が低い』ことに直結していると思います。
生産性は粗利額
単純に、粗利100万円の商品と粗利1000円の商品を売っていれば、100万円の商品を売る方が生産性が高いと思いますが、時間の概念がスッポリ抜けている事があるので整理。※人数は1名
例えば、
粗利100万円の商品を1個売るのにかかる時間が1000時間。
粗利1000円の商品を1個売るのにかかる時間が1時間。
この場合、1時間あたりの粗利益は1000円となり、生産性としては同じ事になります。
実際には1個の商品だけを売っている訳では無いですし、複数の商品の販売機会が複雑に交差しながら売買取引が行われているのが実情でしょう。
私も過去の仕事で、バイヤー鳴り物入りで入荷した商品がずっと売れ残ってしまっているのを何度も見てきました。
卸問屋の目線では小売り会社へ売れたのですが、それを購入した小売り会社は売れずに在庫しているだけで、これは生産性が落ちている状況になりますね。
高い物が売れないから生産性が悪い
購買観点から見ると、物が売れないから生産性が上がらないという事にもなりますね。
昔誰かが言ってた「誰も望んでいない場所で穴掘って埋めて一日が終わる」みたいな仕事で、誰も対価を払ってくれない行為は生産性ゼロ。
社会の授業で習った”需要と供給”のバランスが崩壊しているという証左でもあるでしょうか。
上述した粗利100万円の商品が売れる時間が半分の500時間だったら、1時間あたりの粗利は2000円となり、200%になります。
今の岸田政権は、その辺りを狙って賃上げ要請をしたんだと思います。
税金で引かれる分を何もせずに。
労働者としては、賃上げされても同時に上る税金で引かれるだけで、結果的に何も恩恵は受けないでしょうね。
政府は税収増加(売上増加)で景気を判断し「景気は上向いている」というところまでがデフォ。
視点が違い過ぎて色々言われる政府
前財務大臣の麻生さんが、年度の途中で消費増税をしてから、その翌年で丸一年分の増税結果を見て「景気は良くなっている」と言うくらいですから、見ている場所が違うだけで良かったり悪かったり。
ブレる政策の色々を見ていると、もうどこを見ていいのかわからなくなっているんだと思いますよ。
身近でないから親身になれない、寄り添えないのは仕方がないとも思います。
政治家の方々には、明日の生活に困るレベルの事なんて、知らない世界の話なんでしょうからね。
我々も目線を変える時かも
『JAPAN is No.1』なんて事を目指す時代はとっくに終わり「ほどほどのところでいいよ」を目指す時がずっときているのかな。
何も無かった時代から、結構色々ある時代になり、「もっともっと」をあまり考えない状況になった感じがしています。
とはいえ、ひとぞれぞれではありますので、ほどほどの幸せを感じながら過ごしていきたい所存。
ちょっと都市伝説界隈が来年以降の暗鬱たる未来を言い出してて、それがちょっち気になるけどね。
色々、これまでの常識が通用しない世界がやってくるような気がしてさ。